悩み事には、いくつかのパターンがあります。今回は全く行き詰った状態について考えてみましょう。
いくら考えても全くいいアイデアが出てこない時もあります。この様なときにあまり思い詰めると、疲れはててしまいます。一度別の視点から考えた方がいいでしょう。そのための方法としては、一度諦める、人に話す、友人が同じ状況ならどんなアドバイスができるか考える等です。
悩んでいる時、皆さんはどのような体の状態になっていますか?眉間にしわを寄せたり、肩に力が入っていたりしているのではないでしょうか。悩んでいる時は、どうしても闘う姿勢になってしまいます。このような時は視野が狭くなり、柔軟性に欠ける傾向があります。何とかしようという欲を捨てて、一度あきらめると肩の力が抜けリラックスします。すると考え方も客観的になり、別の視点から見ることができ、柔軟でいいアイデアが浮かんでくることがあります。あきらめるというと聞こえはよくありませんが、かえって近道になることがあります。ただし最初からあきらめていると、いい答えは浮かばないでしょう。頑張るだけ頑張ったあとで、力を抜くのがいいようです。いろいろと悩んでいる時間も意味があると思います。
これは、いいアドバイスをもらうことが目的ではありません。もちろんいいアドバイスをもらえたら有難いことですが、それ以上に人と話すことのメリットがあります。それは、今の状況をできるだけ伝えるためには、状況を整理する作業をするからです。状況が整理できると、答えが見つかることがあります。また感情を受け止めてもらえることで、冷静さを取り戻すこともあります。ただこの方法には欠点があります。いい聞き手になってくれる人が、身近にいないかもしれないことです。またあまりに長時間であったり頻繁であったりすると、その聞き手の人に嫌がられる可能性があるので注意してください。
他人になったつもりで考えるということでもあります。行き詰っている人の多くは、自分に厳しすぎる傾向があります。そんな人も、他人の困っている状況には、優しい言葉を投げかけることはできます。あとはその言葉を、自分が受け入れることです。この受け入れるということは、簡単なようでいて難しいものです。意地を張らずに、その言葉を受け入れてみましょう。すると楽になります。