ストレスに強くなるために必要なことの一つとして、体調を整えるということがあります。寝不足であったり、風邪をひいたりしていると、普段なら簡単にできることでもできないことがあり、それがストレスになってしまいます。いくら能力が高くても、その力を発揮するためには、体調がいいことが前提なのです。このように体の状態は、ストレスと大きく関わっています。
ではストレスに負けないような体つくりとは、どういう点に注目していけばいいでしょうか? まずは基礎体力を向上させることです。たとえば、20㎏のバーベルを上げることが必要だとします。その時に20㎏が限界の人と、100㎏をあげることができる人では、同じ重量をあげるのに、感じる負荷は違います。20㎏しか上げられない人にとっては、非常につらいことでしょう。しかし100㎏を上げる人にとっては、大した負荷にはなりません。また座っているだけであっても、体力は使います。地球の重力に負けないように、体を支える筋肉は頑張っているのです。基礎的な体力があるということは、それだけでストレスに有利ということなのです。
次に病気を予防することです。いくら体力があっても、病気になると力を発揮するのが難しくなります。病気の予防には、外敵から身を守ることと、自分の体の機能を守ることが必要です。100㎏のバーベルを上げる人でも、インフルエンザにかかって40度近い高熱であれば、おそらく20㎏を上げるのも大変です。生活習慣病から心筋梗塞をおこしたなら、きっと無理は禁物ということで、運動制限や就労制限(残業制限)がかかってしまいます。これではいざという時に、頑張ることができません。 基礎体力を向上させ病気を予防するためには、次のような項目に注意していくのがいいでしょう。
これらに気を付けることは、当たり前といえば当たり前です。しかし当たり前と思っていることほど、おろそかになるものです。次回からは各項目について掘り下げて考えていきます。