前回は休養の大切さをお話ししました。ただ休みを受け入れ始めた当初は、体や気持ちの緊張が取れ、かえって疲れを感じてしまうことがあります。これは状態が悪化したのではなく、今まで跳ね返そうとしていた疲れを、そのまま受け止めた結果です。
良くなっていく途中経過だと思いましょう。無理をせず休みを続けていれば、やがてオーバーヒートがおさまり、段々体の症状は、楽になってきます。そして少しずつエネルギーがたまってきます。すると、退屈を感じるようになってきます。休み始めた時は、いくら時間があっても、疲れが出て横になっていたのに、逆にじっとしているのが辛い感じです。
ただし、まだエネルギーはそれほど多くないので、少し活動しただけで、疲れてしまいます。楽になり病気が治ったという喜びを感じたのに、また病気の症状を感じてしまい、かえって落胆をすることもあります。この時に、素直にゆっくり休めると、また回復します。焦らないことが大切です。
また楽だからといって、仕事のようなストレス・プレッシャーの多いものだと、エネルギーはまだまだ不足しているので、頑張ることができません。楽なこと、楽しいことから始めてみてください。気楽なものであれば、疲れが出ても回復は早いでしょう。このように「ちょっと頑張って、疲れたら休憩して回復する」ということを繰り返します。だんだんエネルギーはたまり、少しずつ本来の状態に近づきます。この時期の目標は、「気楽なことなら大丈夫」といえる状態です。