仕事中心になると、どうしても運動不足になりがちです。休みの日も、体力回復に時間を使うため、なかなか運動する時間がありません。しかし運動することは、単に体力をつけるだけでなく、ストレスに強くなることにもつながります。運動する事での対ストレス効果としては、①体力がつく②生活習慣病の予防③ストレス発散などがあります。
運動をすると、体力や筋力がつきます。心肺機能も鍛えられます。そうすると、疲れにくくなります。デスクワークをする場合でも、長い時間座った姿勢を維持しなくてはいけないので、抗重力筋という筋肉が鍛えられていないと、その姿勢は維持できません。鍛えられた宇宙飛行士でさえ、重力のない宇宙で生活していると、身体機能は衰えてしまいます。そのため地球に戻ってきてから、リハビリをしないと生活できません。文明が発達した現在、楽に生活しようと思えばいくらでも楽はできます。しかしその結果体力が落ちていくと、宇宙飛行士と同じように、重力に弱くなってしまうのです。そしてそれはストレスに弱くなるということなのです。
生活習慣病とストレスの関連性は、非常に高いと言われています。ストレスが高い事で生活習慣病は発生しやすいし、また生活習慣病の人は、うつ病などの精神疾患を合併する事が多いと言われています。運動することで生活習慣病の予防に努めるということは、同時にストレスを減らしているということにつながるのです。厚生労働省では、「プラス10から始めよう(今より1000歩=約10分多く歩く)」をキャッチフレーズにして、1日60分の運動を推奨しています(健康づくりのための身体活動指針(アクティブガイド)より)。
運動をして汗を流すと、気分はすっきりします。特に何か我慢するようなことが多く、「気分がもやもやする」「胸の辺りがすっきりしない」というような状態の時は、エネルギーが停滞してつらくなっているのです。この様な時は、もやもやのエネルギーを一度すっきり使う方がいいでしょう。それには運動が最適です。運動でもやもやのエネルギーを燃焼させて、新しいフレッシュなエネルギーを獲得しましょう。
一度生活を見直して、運動する機会を作っていきましょう。大きな目標ではなく、まずは「プラス10」を試してみましょう。