怒りのコントロール①

世の中はすべて自分の思う通りには動きません。生きている以上、どうしても我慢しなくてはいけない場面があります。特に仕事の中においては、我慢を強いられることがよくあります。

 

この様な状態では、まず「嫌だな」という考えとともに、悲しいという感情が出てきます。その後、「なぜ自分がこんな目に遭わなくてはいけないのか」という怒りの感情が湧いてきます。怒りという感情は、どんどん燃え上がり、火事のように大きくなっていきがちです。

 

しかし、この感情を人にぶつけるのは得策ではなく、たいていの人は、怒りを抑えようとします。この抑えの力は、長く続ける必要があり(短ければ怒りを止めることができず爆発してしまう)、どうしても多くのエネルギーを必要とします。

 

そのまま何の対策もしなかったら、我慢できずに怒りを出してしまうか、もしくは我慢するのにエネルギーを使い果たし、他に使うエネルギーがなくなってしまう(疲れ切った)状態になります。そのため、怒りが強くなった時の対処法は、とても重要です。

 

ではこのような時にどうすればいいのでしょうか。大まかには三つの方法があります。

 

一つは、怒りでいっぱいになった自分のエネルギーを、怒り以外に置き換えて使ってしまうこと、いわゆる「ストレス発散」です。そしてもう一つは、怒りのエネルギーを作らないようにすることです。そして最後に、怒りを続けることが自分にとって得ではないと気づくことです。今回は、ストレス発散について考えてみます。

 

ストレス発散にはいくつかポイントがあります。これは、「怒りを表現する代わりにすること」であり、そのためには①エネルギーを多く使うもの②自分を表現するもの③他人に迷惑をかけないといったものがいいでしょう。

 

よくある発散法として、友達に愚痴を言うというのがあります。これは①②という面では推奨できますが、あまりに頻繁だと友人に迷惑をかけてしまうので、気を付ける必要があります。運動や歌うことが趣味ならば、①②③を満たし、とてもいいと思われます。

 

夏にはあちらこちらでお祭がありましたが、これもずっと我慢してきたものを発散させる場として最適です。お祭りにつきものの花火、おみこし、踊りといったものは、きっと多くの人のもやもやした気分を発散させたのではないでしょうか。